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面白い本が、医学書院から出ている…。


昔、まだ2つか3つの頃に
肘関節を外し、亜脱臼になった。


新宿歌舞伎町。真夜中、深夜に
母や父と、春山外科にタクシーでかかって
いた。深夜の新宿は救急が忙しい。普通に
ヤクザがお腹を刺されて担ぎ込まれて来た。

私は2つ。医師が怖いんじゃない!?


血まみれになったヤクザが、ドクターに
怒鳴る。医師が血まみれになったヤクザ
相手に笑いながら、『死にたいのか?』
とか、

『縫う方が痛くないぞ』と言っている。


私は、年がら年中(袖口のゴムで)
洋服の着替えの際に、肘関節や肩関節を
外していた。幼少期、かたことの言葉を
話していた、幼い時に春山外科に行って

ヤクザを見ていた。その私が中学1年の時
やはり、盲腸で春山外科に入院している。


さて、なぜ春山外科の話になるのか?
生まれて初めての手術が、春山外科だった
から、である。要するにお腹を切った体験。

血まみれになったヤクザを思い出す!


新宿歌舞伎町から近い春山外科だ。
私は、医師を怖いと思わない子供だった。

亜脱臼に慣れるまで、時間はかからない。


怖いのは、ヤクザが血まみれになって…
『新宿鮫』さながらに、暴れていたり

叫ぶからだ。ハラスメントは嫌いだ!


偉そうに高飛車な男は嫌いだ。小さな頃、
春山外科のドクターは優しかった(笑)。


イヤなのは、ヤクザが居たからだ。

私が亜脱臼になり、肘関節を外して
両親と救急で、タクシーで治療に行く、
ヤクザが来なければ、居心地は悪くない。

つまり、言葉は良医の表れなんだ!?


チンピラの言葉は、ヤクザみたいだ。
大工の親戚がいる。子供時代から嫌い。


偉そうで口汚く話している。弱虫毛虫が
パワハラをやる。ドクターハラスメント、
とにかく嫌いだ。口汚い下品な人は嫌い!

歌舞伎町育ちでも、下品な人は嫌い。


子供時代に、私が知っていた歌舞伎町の
大人は、千差万別だった。しかし、実は

場所柄は関係がない。育ち方だろう?


弱虫毛虫は、偉そうで腰が低くないから
横柄である。人間、強くはない。しかし、
コンプレックスが強い方が高飛車なのだ!


学歴じゃない。世間知らずが高飛車なんだ。
病院に行くと、病気をすると、人間の性質、
人間の劣等感は、誇張するのだ。

だから、患者になると分かるのだ。


優しいと、病気になりやすいが?

優しいと、医者向きなのに、医者には
ならないということを。人間は、医学に
頼りながら生きている。しかし、人間は


『自分を知る』ということを、弱い人間は
不得手にしている。人間の病気は、人間に

人なる資質を突きつける。良医の与える
良薬とは、人間が


『自分の負い目を自分で受け入れられる』か
否か、である。医師自身含め、医学とは?

『自分の負い目を知る度量』を、いかに
人間として真っ向から知ることが上手いか
下手か、である。コンプレックスを知ると

自らが、劣等感にメスを入れられると?


人間は、良医のいる場所や良薬を使え、
自分を生かせるようになるのだろう。


弱虫毛虫なヤクザを、治療出来るのも
プライドが高い劣等感のかたまりを治療
出来るという精神学も、つまりは人間が

自分自身を誰よりも把握している、と
いう覚悟や誠実さによるもの、であろう。


医師は、己を知り、人間たる弱さも知り
自らの弱点を人に晒せることが出来てこそ

医師は、人間に『出会えて良かった人』に
なる。『出会えて良かった人』との会話に
宝が有り、『出会えて良かった人』の顔に
人間は、通っていくのである。


言葉は、『出会えて良かった人』との繋がり、
『出会えて良かった人』との思い出になる。


『会えて良かった』、そんな人から
『こんにちは』と言われたい。そんな人を
かかりつけ医にしたい。何故なら、自分は

『生きている』から。『生かされてる』
のだから。『会えて良かった』と言いたい
から、生きていこうとする人が優しい人…。


弱さは、時に毒になり、時に罪を生む!


優しいということは、自らを知り
自らを、真正面から受け入れられる人。


自らを知る人は、優しい。正々堂々と
生きれるから。そんな医師に、そんな人に
私は繋がっていたい。美しいことを知って

美しい日本語『お大事に!』、それを
言える人に、繋がりたい。言葉は不思議。


心が無いと、生きられないから。

伝わらないことではなく、届かない言葉は
寂しい。『ありがとう』が無いから…。


『生まれて来てくれて、ありがとう!』
『お大事に!』は、生きてる人への挨拶。

生まれて来た証に、『お大事に!』…。


医学書院の本。医学を、医療現場を
救えるかも知れませんね?



ことばもクスリ

患者と話せる医師になる

編集:山内 常男

判型 A5頁 232発行 2011年08月
定価 2,700円 (本体2,500円+税8%)
ISBN:978-4-260-01383-3


その言葉に患者が傷つくのを知っていますか?
亡くなる患者にどんな言葉をかけますか?


✒序文


まえがき 薬になる言葉 

 医師は自分の放った言葉が患者にどれほど
大きな影響力を持っているのかを認識して
言葉を使っているであろうか?同じ言葉でも
医師から言われるのとほかの職種から言われ
るのでは、患者に与える影響は大きく異なる。

医師の言葉はプラス面でもマイナス面でも
患者の精神・身体的状況に大きな影響を与える。
よって、医師はまずは言葉を凶器にしてはなら
ないのが大前提であり、それから進んで、言葉
を薬にできるかが課題となる。 

 同じ言葉でも状況によって薬になったり、
凶器になったりする。たとえば、医療の現場
でよく使われる「がんばる」という言葉は、
「よくがんばりましたね」と患者の努力を
評価する際には薬になり得る。しかし、うつ
病の患者やがん末期の患者に「がんばれ」と
いう言葉を使うとそれは凶器にもなる。
うつ病では一般に励ましは禁忌である。
言葉は患者の置かれた状況や患者―医師関係
によって受け取られ方が180度変わる。それが
言葉の使い方の難しいところでもあり、奥深い
ところでもある。 

 薬になるのは、相手の訴えに耳を傾け、
相手の心情や置かれた状況を理解し、生きる
勇気を与えるような言葉である。患者ととも
に歩もうとする姿勢が現れている言葉も薬に
なる。言葉が薬になるためには、患者の医師
に対する信頼が不可欠である。 
 
逆に、差別的表現や医師の自分本位な言葉は
患者を傷つける。相手の心情を考えない言葉、
不用意な言葉なども凶器となるが、言った
本人は問題点に気付かないことも少なくない。 


二〇一一年七月 
 山内常男







目次


 📍まえがき 「薬になる言葉」 


第1章 医療にとって言葉とは 
医師が患者に話す時 (川上 武) 

 患者にわかりにくい言葉/診療の流れと言葉/看護師の役割/臨終で交わす言葉/ 
 医師の人間性と言葉 
 「運命と思ってください」「ありがとう、ごくろうさん、ごめんね」 
 「医者に教える気か!」「やせられましたね」 


第2章 問診に関する言葉 (山内常男) 

 診察の流れと言葉/呼び出し/聞くことの重要性/病歴聴取と理学的所見 
 「ゆっくりわかるように呼んでほしい」「専門外なので」 
 「おなかも触ってくれなかった」 


第3章 検査に関する言葉 (山内常男) 

 問診と検査の関係/検査の承諾と説明/検査とその結果の説明 
 「あの先生にはかかりたくない」「私にどうしろというんですか?」 
 「結果が心配で眠れなかった」「ご覧のとおり…」 
 「ほかの病院に行ってもいいんですよ」 


第4章 治療に関する言葉 (山内常男) 

 疾病構造と言葉/「薬」と言葉/治療の説明/インフォームド・コンセント/ 
 薬物療法に関する説明 
 「がんばっていますね!」「なんでこんなになるまでほっておいたのか」 


第5章 臨終・終末期の言葉 (山内常男) 

 病状と臨終の言葉/終末期の言葉/患者と医療者の間の言葉/ 
 家族と医療者の間の言葉/患者と家族の間の言葉/ 
 家族の意思を尊重した看取りと言葉 
 「力至らず、すみませんでした」「いま何がいちばんつらいですか」 
 「婦長さん、ありがとう」「生きててもあまりよいことありませんし…」 
 「長生きしてほしいので…」「少しもよくならないじゃないか」 
 「貴重な症例なので解剖を…」「穏やかな表情でしたね」「いますぐ家に帰りたい」


第6章 病理医は語る 死者の言葉を代弁する
 (高屋敷典生) 

 病理医への道/病理解剖と臨床医/死者の言葉を代弁する/ 患者と病理医の会話 
 「どうして僕は死なねばならないのだろう」「本当は心臓だけでよいのですが」 
 「背中が痛い、痛みがとれない」「苦しいよ、死んじゃう」 


第7章 医療ソーシャルワーカーの仕事と言葉
 (鍋谷哲彦) 

 患者・家族の言葉/患者・家族の言葉と医療/患者・家族の言葉と社会資源 
 「こんなこと、先生に言えないでしょう」「病院にいさせてください」 
 「早く退院してもらおう」「あの先生はおかしい」「あの患者はおかしい」 
 「もうお金がありません」「精一杯やろうと思っていますが、私1人では…」 
 「ソーシャルワーカー?」 


第8章 医療における日本語、言葉自体の問題
 (山内常男) 

 専門用語・略語/俗語と外来語/カタカナ語/差別用語/方言/翻訳文化 
 「端座位」「臥位」「イタミのセイジョウ?」「キロクブ?」「DM」「生食」 
 「橋(キョウ)」「冷汗(ひやあせ/レイカン)」「ステる」「メタメタ」 
 「アポる」「エコー」「タッピング」 


第9章 診療現場の言葉に影響する諸条件
 (山内常男) 

 問診やコミュニケーションの前提条件/ハード面やシステムの問題/ 
 非言語的態度と言葉遣い/言葉の重要性 
 「プライバシーを重視してもらえませんか?」「先生、どうしたの?」 
 「パソコンをパチパチするだけで、ちゃんと診てもらえなかった」 
 「ちょっと待っててって言ってるでしょ!」 
 「あの先生は処置が荒くて痛いのでイヤなんだ」 


精神科医・浜田晋氏インタビュー 
心に響く言葉で医療を 

 精神科特有の言葉の問題/生きた言葉に気付く/言葉は人と同じ/聞く姿勢/ 
 聞くことによる癒し/観察でとどまるか、心理的なやり取りまで踏み込むか/ 
 聞く職業としての医師/医師らしい振る舞い/言葉の持つ二面性/患者への禁句/ 
 男性と女性の違い/患者に嘘をつく/3分診療でも十分/相手の心に響くもの/ 
 疲労と言葉/カルテの重要性 


 コラム 

  見た目と言葉とのギャップ (鍋谷哲彦) 
  職業歴を聞く意味 (高屋敷典生) 
  “心臓が強い?” 心不全の患者 (山内常男) 
  せん妄と猫 (山内常男) 
  見事な旅立ちの挨拶 (山内常男) 
  使い分けたい言葉 (鍋谷哲彦) 
  猫に看取られて (山内常男) 


 ✒あとがき 
 ✒索引



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